誰かが言わねば

~誰も本当のことを言いたがらない。誰かが言わないといけないことだから、私が言おう~

占いなんて信じる人はどうかしている

世の中には占いを信じる人と信じない人がいます。

日本ではどんなに貧しくても教育を受けさせることが義務とされていますし、お金がなくてもそれなりに質の高い教育を受けることができます。占いを信じない側の人達から見ると、教育を受けていない原始人が迷信を信じていたのはしかたがないにしても、まともな教育を受けた現代人がなぜ占いなんていう非科学的でバカバカしいものを信じるのか不思議でしかたがありません。

しかし現実に、世の中には高学歴でも占いを信じがちな人というのは残念ながらたくさんいます。どうやら占いを信じるかどうかということと教育との間にはあまり関係がないようです。

 

では占いを信じない人と占いを信じてしまう人とを分かつものは何なのかといいますと、それはおそらく「考える人」か「考えない人」かというところではないでしょうか。たとえばこれまでの常識が急に通用しなくなったとして、じゃあどうすればよいのかと考える人は占いを信じません。同じ場面でじゃあどうすればいいの?と答えを教えてもらおうとする人は占いを信じます。いろいろな人の意見を聞きつつ自分で答えを探そうとする人は占いを信じず、だれかに答えを出してもらおうとする人は占いを信じます。

つまり、自分の人生で最も頼りにするべきは自分自身だということに気づいている人は占いなんていうものを信じようとはまったく思いません。逆に、自分の人生で最も頼りにすべきは自分しかいないという現実から逃げたい人は占いを信じたり、新興宗教に入信したり、とにかく自分ではない何者かに人生の舵取りを任せようとします。

 

自分の生活に問題があるのを政治のせいにする人も占いを信じる人たちに似た存在です。彼等は政府や政治家が自分を心配してくれるもの、自分を心配してくれねばならないものだと思いこんでいます。自分自身が赤の他人の生活を心の底から自分のことのように心配したことなど一度もないにもかかわらず、政府は自分を心の底から自分のことのように心配しなくてはいけないと思っています。

政治家になるような人の中には、自分のことよりも人類の未来とかこの国の行く末とかを考えている人も少しはいます。しかし赤の他人ひとりひとりのことを心配してまわる人はいません。それは物理的に不可能なことですし、そもそも政治家の仕事ではないからです。もしあなたの生活を助けるような政策を掲げる政治家がいたなら、それは人類の未来とかこの国の行く末とかよりも次の選挙に当選することだけを目的にしているダメな政治家です。そんな人に投票しても自分を助けてくれるわけではありません。あなたを助けたいと一番強く思っているのはあなた自身だということを忘れないでください。

 

さて、あなたはどう思いますか?